木の呼吸は伐採後、建材に生まれ変わった後も続きます。
室内の湿度に応じて空気中の水分を吸収、放出します。
優れた調湿機能で快適な住まいを実現する檜は、まさに自然のエアコンです。
湿度の大幅な低下はウイルスの繁殖を活発にし、多湿になるとカビ・ダニが発生しやすくなります。
檜の調湿機能はきわめて優れ、四季それぞれの変化がある日本の気候には効果的です。
木材は通常、ある程度の水分を含んでいます。そして湿度が高くなると、さらに空気中の水分を吸収し、逆に乾燥すると水分を放出します。この水分の調節量はコップ10杯分ほどにもなり、湿度の高い日本の住まいには檜などの木材が最適な建材だといわれています。
たとえば天井の全面に檜の無垢材を使用すると、檜が持つ調湿機能の働きによって、その部屋の湿度は1年を通して湿度をコントロールするといわれます。つまり加湿器や除湿器に頼らなくても、常に快適に過ごせるのが檜の家の大きな特徴のひとつなのです。
夏場の湿度の高い家の中には無数のダニやカビが潜んでいて、それがさまざまな病気の一因になります。また、冬場の乾燥する時期にはウイルスが心配です。しかし、室内の湿度を一定に保つ檜の家は、こうしたダニやカビ、ウイルスの活動を抑え、繁殖を抑制することができるため、健康的に暮らせるのです。
空気の澄んだ森や滝などには人の健康にいいとされるマイナスイオンがあふれています。このマイナスイオンには精神や呼吸を安定させたり自然治癒力を高め、体を健康な状態に整える働きがあります。檜の無垢材を使った家はちょうど森にいるのと同じ効果があるのです。
多種多様な建材、とりわけ内装材が登場するにつれて、それらから発生するホルムアルデヒドなどの化学物質を原因とするシックハウス症候群が深刻な問題になっています。谷川建設の家は檜の無垢材を使うので、有害物質が発生する心配はありません。また、新建材を使う際にはF☆☆☆☆の材料を使用しています。
檜に含まれる「木の香りの素」フィトンチッドには、光合成を行う大切な葉を病害虫から守る殺菌効果があります。また、檜にはカビやダニの発生を抑制する働きもあります。よく檜の森には鳥がいないといわれますが、檜が有する防虫効果によって鳥の餌となる虫にとっては住みにくい森だからなのです。そのほか、檜から抽出される「ヒノキチオール」という天然エキスにも強力な抗菌・抗カビ作用があることが分かっています。
厚生労働省の調査によると、アトピー性皮膚炎患者の数は年々増加の一途をたどり、その原因のひとつに屋内のダニの増加が挙げられています。檜にはダニの発生を抑える効果があり、天然の殺虫剤ともいわれています。3歳児の約20%がアトピー性皮膚炎を発症しているといわれる現代だけに、檜の家への関心は、今後さらに高まっていくと思われます。